目次
はじめに
「また図解作成で時間を取られてしまった...」そんな経験はありませんか?
開発現場では、システムの動作フローやAPIの呼び出し順序を説明するためのシーケンス図が欠かせません。しかし、従来の図解作成ツールは操作が複雑で、マウスでドラッグ&ドロップを繰り返す作業に多くの時間を要していました。
そこで今回は、Claude CodeとMermaidを組み合わせることで、わずか数分でプロ品質のシーケンス図を作成する方法をご紹介します。この方法なら、コピー&ペーストだけで美しい図解が完成し、開発効率が大幅に向上します。
Claude Codeとは
Claude CodeはAnthropic社が開発したAI開発アシスタントです。プログラミングに関する質問に的確に答えるだけでなく、以下のような強力な機能を備えています:
- コード生成・分析:要求仕様からコードを自動生成
- 技術文書作成支援:仕様書やドキュメントの作成をサポート
- システム設計支援:アーキテクチャ設計やフロー図の提案
- 多言語対応:Java、Python、JavaScript等の幅広い言語に対応
特に注目すべきは、自然言語での質問に対して、即座に実用的なコードやMermaid図解コードを生成できる点です。これにより、従来なら時間のかかる図解作成作業を劇的に短縮できます。
Mermaidとは
Mermaidは、テキストベースで美しい図表を作成できる革命的なツールです。その特徴は以下の通りです:
- テキストベースの図表作成:コードのように記述するだけで図が完成
- 豊富な図表タイプ:シーケンス図、フローチャート、ガントチャート、ER図など
- プラットフォーム対応:GitHub、GitLab、Notion、Confluenceで標準サポート
- カスタマイズ性:色やスタイルを自由に変更可能
- バージョン管理対応:テキストファイルなのでGitで差分管理が可能
例えば、以下のようなシンプルなコードで複雑なシーケンス図を作成できます:
sequenceDiagram
participant User
participant API
User->>API: リクエスト送信
API-->>User: レスポンス返却
実践:Claude × Mermaidでシーケンス図作成手順
それでは、実際にClaude CodeとMermaidを使ってシーケンス図を作成する手順を詳しく解説します。この方法をマスターすれば、5分以内でプロ品質の図解が完成します。
手順1: Claude CodeにMermaidコードの生成依頼
まず、Claude Codeに対して作成したい処理フローを自然言語で説明します。専門的な用語を使う必要はありません。
質問例:
「シンプルなログイン認証フローを作成したいです。Mermaid用にコードを生成してください。」
手順2: 生成されたコードをMermaid Live Editorにコピペ
Claude Codeが生成したMermaidコードを、Mermaid Live Editorにコピー&ペーストします。リアルタイムで図が表示されます。

手順3: 完成した図のエクスポート
Mermaid Live Editorから、PNG、SVG、PDF形式で図をエクスポートできます。プレゼンテーションやドキュメントにそのまま使用可能です。
具体例で学ぶ
他にも何パターンか作成してみます。
例1: ユーザーログイン処理のシーケンス図
Claude Codeへの質問:
「Webアプリケーションでのユーザーログイン処理のシーケンス図をMermaidで作成してください。」
生成されるMermaidコード:
例2: API呼び出しフローの図解
Claude Codeへの質問:
「マイクロサービス間でのAPI呼び出しのシーケンス図をMermaidで作成してください。」
生成されるMermaidコード:
例3: データベース操作の流れ
Claude Codeへの質問:
「Webアプリケーションでのデータ更新処理のシーケンス図をMermaidで作成してください。トランザクション処理も含めてください。」
生成されるMermaidコード:
まとめ
Claude CodeとMermaidの組み合わせにより、従来数時間かかっていた図解作成作業がわずか数分で完了するようになりました。
主な効果:
- 作業時間の大幅短縮:従来の1/10以下の時間で図解完成
- 品質の向上:一貫性のある美しい図解が自動生成
- 保守性の向上:テキストベースなので修正・バージョン管理が容易
この手法は、システム設計からプレゼンテーション資料作成まで、様々な場面で活用できそうです。
次のステップとして、フローチャートやER図の作成にも挑戦してみようと思いました。Claude CodeとMermaidの組み合わせは、開発効率を大きく向上させる強力なツールとなりそうです。